糖尿病性神経障害

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糖尿病性神経障害

糖尿病性神経障害とは

 

 

 血糖値が高い状態が続くと、手足など体の抹消神経から痺れる様な痛みを感じることが有ります。

 

これは糖尿病性神経障害と言われる症状で、糖尿病の合併症としては、最も早い段階でやってきます。

 

糖尿病性神経障害の場合、高血糖(HbA1cで7.0以上)を放置して、だいたい5年くらい経過した頃から、その発症率が高くなります。

 

本症例では、最初手や足の先の痺れといった症状や、筋肉や顔面神経の強張りや麻痺といった症例が出ます。

 

糖尿病性神経障害は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症と並んで三大合併症とも呼ばれていますが、 糖尿病の三大合併症のうち、最も早期に出現してくるが神経障害です。

 

また、三大合併症のなかでもっとも罹患割合が高く、多くの方が通院されて治療されています。

 

糖尿病性神経障害は、血液中のグルコース(ブドウ糖)が毛細血管の血流を低下させたり、障害を及ぼすことで発生すると理解されているのですが、その過程で、ソルビトールという物質が体に蓄積して、神経に影響を及ぼしています。

 

高血糖状態が続くと、血液中のグルコース(ブドウ糖)をフルクトース(果糖)へと無害化して体外へ排出するための機能(これをポリオール代謝と呼びます)が回転します。しかし、血液中のグルコース量が多すぎると、このポリオール代謝が追い付かず、細胞にソルビトールが蓄積してしまうのです。

 

ソルビトールが蓄積してしまうと、ソルビトールが細胞内外の浸透圧を変化させ細胞浮腫を生じさせるのです。
これが、糖尿病性神経障害が引き起こされるメカニズムです。

 

 なお、糖尿病性神経障害の治療薬としては、国内で唯一の治療薬でもあるアルドース還元酵素阻害剤というものが存在します。

 

アルドース還元酵素阻害薬は、グルコースがソルビトールへと変換するのを防ぐ作用があり、神経痛の進行を抑える効果をもっています。

 

また、糖尿病性神経障害では細胞膜を構成するイノシトールが顕著に不足しているため、改善にはイノシトールの経口補充も効果的だと考えられます。

 

血糖値が高い場合は、早期に糖尿病予防を行うことで神経症の進行を抑えることが可能となりますので、食事療法や運動療法を中心として継続し易い糖尿病予防法を確立してください。